戦国時代?〜1 幕開け
お城と言えば、やはり戦国時代。戦国時代を学びなおして、まとめていきます。
第1回目は、戦国時代はどのようにして始まったのか?
結論は、戦国時代は、室町幕府が実権を失ったことから、始まります。
それでは、戦国時代以前の室町幕府がどうして実権を失ったのか?
室町幕府
足利尊氏が、鎌倉幕府を倒し、その後のごたごたも退けて、1338年京都に政権を築きます。これが後に、「室町幕府」と呼ばれるようになります。
守護大名が登場
足利氏は、功績のあった武将たちを各地の守護として任命し、領地を与えます。
室町幕府では、守護に対して前時代よりも領地内での強い権限を与えたため、守護が領地を経営する中で強大な力を持つようになります。(守護大名の登場)
⇒歴代の足利将軍は、幕府運営において、守護とのパワーバランスに苦労していくことになります。
領地経営は守護代
幕府から領地を与えられた守護でしたが、守護は室町幕府ヘの出仕が求められていたため、守護は領地には住まず、京都に住んでいました。そのため、実際の領地経営は、守護に代わって守護代が行いました。
⇒領地では守護代が実権をもちます。この後の戦国時代では、守護が守護代と取って代わることに繋がります。
整理すると、
ということが起こりました。
室町幕府の崩壊
初代将軍・足利尊氏が政権を築いた後、室町幕府は、3代足利義満のときに、最盛期を迎えます。
しかし、その後は専制政治を行おうとする将軍家と、それを嫌う守護との力関係が徐々に崩れていきます。
そして、将軍が暗殺されるという事件(嘉吉の変)が発生。さらに、将軍家の後継者問題や家臣内の権力争いなど複雑な権力闘争から応仁の乱が起こり、幕府の力は衰退し、各地に群雄が割拠する「戦国時代」が始まります。
そこまでの流れは、下記図を参照。
戦国時代の幕開け
整理をすると、
- 室町幕府が力を失う(将軍家は継続)
- 中央政権の弱体化により、幕府の権威を背景に成立していた社会構造が変化
- 守護代が守護にとって変わったり、その地域の土着の武士である国人が台頭したり、下剋上が各地で起こる。
- 自らの力で領地を取り、経営する「戦国大名」が各地に誕生する。
次回は、各地に登場する戦国大名を、まとめます。